なぜ?を5回繰り返す。


どこぞで、問題解決のためには「なぜ?を5回繰り返せ」と言われた。


マジで? 5回もですか!?
素直な感想である。
めんどくせぇーよ。
心の叫びである。


実際、何度か試してみたが、
どーやら、2回目あたりの「なぜ」で目の焦点がボヤけてくることが判明……。
いわゆる“2回の壁”がボクの前に立ちふさがっている今日この頃です。


そう、ボクちゃんは、考えることが苦手なんですね。
それは、今まであまりモノを考えて生きてこなかったからですな。
唯一の基準は、
「楽しければいいじゃん?」
これですから。


実際、つい最近までは、こんなパッパラーなオレでも、なぜか、どーにかなんとかなっていた(なってない?)。
理由は、そんなパッパラーなボクを周囲が面白がってくれていたからであろう。


しかーし。
さすがに世の中はそんなに甘くないわけです!!!


よぉーし、考えるよーん。
とけっこう近過去なある日に思い立ち、まずは準備体操から! と
巷に溢れるノー味噌トレーニングなどをしてみると、ぞぉーっとする結果が……。
大丈夫なのだろうか、オレの味噌?
ツルツルだったら、どうしよう。
危機感を3倍増させるためにも、一度でいいから、
なんとかスキャンとかで、わしのノー味噌のシワを確認したい!!! 
という衝動にかられるよ、マジで。


かろうじて、今まで、人並みにボチボチ経験はあるようなので、
社会的には何とかゴマかせているような気はするけど、
そんな、ツルッツルな経験などは、ハゲおやじのカツラ同然なのです。


以前、スタイリストの友人が、
「えぇ!!!! この人が!!! という役者さんのカツラを装着する時ほど、
 緊張することはないっすね。本人は、何とも思っていないのか、
知らぬ存ぜぬの態度を崩さないのですが、それがまた、たまらなくキツイっす……」
と目を真っ赤に充血させて語っていたが、
それと似たような思いを周囲にばらまいて生きていたかと思うと、
「こいつぅ、憎めないやつよのぉ」と思ってしまうのと同時に、
地元でもない中野新町のラーメン屋でひとり、紹興酒をボトルごと熱燗にしてもらい、
一気飲みして、ゲロゲーロしたくなる気分なのである。


とにかく! そんなツルッツルな経験などは、
「あいつは、ハゲだ。カツラだ!」
と、早晩バレてしまうに違いない。いや、もうバレてるっつーか。


経験はぶっちゃけ、経験そのものだけでは、何の役にも立たない。
そこから何か法則性を見出したり、経験から得た何かを体系化したりして、
知識としてノー味噌に保存しておかないと、
しなびた飲み屋で、さっぶーい昔話を披露するという
かなり醜いオヤジになってしまうのがオチなのだ。
頭も中身もツルツルの……。


そんなオヤジはいやじゃあ! 
心の叫びである。